この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢のその先…
第11章 別離と出逢い……
キッチンにビールを取りに、逃げるように行く朝陽の後を…若葉は追った
「ひな…」
呼ばれて振り向くと若葉が立っていた
「匡哉とは…朝陽が付き合う前に終わっていた のよ」と若葉は告げた
「え?………嘘」
知らなかった事実だった
「本当よ…匡哉とは別れていたの」
姉に対して罪悪感で…胸が潰れそうで…
抜け出した夜
知っていたなら…
朝陽は、その考えを振り払った
「姉さん、優しそうな旦那様で良かったね」
「ひな…あの子は…」
匡哉の子でしょ?
………とは聞けなかった
「和哉は私だけの子よ!」
朝陽の覚悟を想えば…何も言えなくなる
今、匡哉の現状も…
伝える事は…不必要なのかも…
あの男も…変わった
前の面影もなく…匡哉は変わった
変わった経緯を…
若葉は…知っていた
若葉は…「大恋愛なのよ!」と話題を変えた
朝陽は笑って「御馳走様」と答えた

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


