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夢のその先…
第14章 家庭訪問

「和哉君は国語が少し苦手ですね
読解力はあるのですが……
漢字が少し苦手みたいです
その変わり算数と理科はずば抜けてパーフェクトです。
家で漢字の書き取りとかやらせて、見てあげて下さい」
「はい!漢字の書き取りですね!
解りました。暇を見つけて必ず見ます!」
和哉は…母ちゃん…と呼んだ
朝陽の肩に力が入りすぎていたから…
このままじゃ…漢字を書かなきゃ…寝かせないわよ!
とまで言われそう…だったから…
匡哉は…そんな変わらぬ朝陽に…クスッと笑いを漏らした
変わらない
あの頃と…何も変わらない
こんなに変わらず…
この子はいたんだ…
匡哉は…清らかな母の顔になった朝陽を見た
母になって…強くなった
でも朝陽の持つ雰囲気は…
当時のままだった

