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夢のその先…
第16章 宝物


朝陽が家に帰って来て、玄関を開けると…

暖かかった

朝陽は和哉がストーブをつけないのは知っていた

玄関の靴を見ると…訪問者が誰か知る

「父さん、母さん、雪道大丈夫だったの?」

心配そうに顔を出す朝陽に、瑞恵はお茶を啜りながら…

「そのうち父さんも、慣れるでしょ」

と呑気に 返した

康孝は苦笑して

「駐車場が困った…」と嘆いた

「父さん、今度来る時は、この家に来るまでに大きなマンションがあったでしょ?
そこの地下の駐車場に停めさせてもらうと良いよ!
話はしといたからね、停めさせて貰えるよ」

朝陽が…優しい言葉を康孝に投げ掛ける

朝陽は優しい

「勝手に停めて怒られないかな?」

「校長先生の御実家の持ち物らしいの
来客用の駐車場スペースは、冬場は滅多と客は来ないから
幸枝さんの娘さん達が来るなら停めてもらって構わないって言ってくれてる!」

幸枝の人柄か…

幸枝を、知る人は多い

「なら、今度来る時は、朝陽に連絡をして駐車場を教えてもらってからにしないとな!」

康孝が渡りに船とばかりに、朝陽に感謝する

「ばあちゃん所は雪を掻かないと無理だもんね
父さん、今から駐車場変えましょうよ!
帰る時、雪を退かすの大変よ?」

そうだな♪

と、康孝は上機嫌で朝陽の言い分を聞きまくる

康孝は朝陽を連れて駐車場を変えるね

と、出て行き

瑞恵は苦笑して送り出した


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