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夢のその先…
第16章 宝物
瑞恵は部屋の中にいても外さないマフラーを外してやった
モスグリーンのマフラーを和哉は手にして嬉しそうに笑っていた
「和哉、学校は楽しい?」
瑞恵の心配も…虐められてないか…
そればかり
「匡哉先生がね、このマフラー貸してくれたんだ!」
和哉が楽しそうに言う
瑞恵は…匡哉…先生?
嘘…
この世の中に…
あって良い偶然ではない
耳を疑った
「匡哉…先生?」
瑞恵は問い掛けた
「うん。2学期から来た新しい先生!」
「名前は?何…匡哉先生?」
「長瀬 匡哉先生!
あっ!遠足の写真がある!」
和哉は自分の部屋まで写真を取りに行くと
瑞恵に渡した
瑞恵はその写真を見て……
目を覆った…
なんと言う
皮肉な…出逢い