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夢のその先…
第16章 宝物
朝陽は…
知っているよね…
瑞恵は…娘の気持ちを想い
胸に手当てた
こんな皮肉な偶然など…
用意して欲しくはなかった
和哉が知ったら…
和哉は…何を想う?
傷付かない筈などないのだ…
「ばあちゃん!どうした?
腹が痛いのか?
布団敷こうか……
なぁばあちゃん大丈夫か?」
瑞恵を心配して和哉が泣きそうな顔になる
瑞恵は和哉を、抱き締めた
「大丈夫!ばあちゃんは丈夫だから大丈夫」
優しく抱き締めて…頭を撫でた
「本当か?
今日、匡哉先生も大丈夫って言ってるのに咳してた」
「ばあちゃんは、そんな先生より柔じゃないんだよぉ」
和哉を安心させる為に瑞恵は和哉を抱き締める
守る…と決めた
母に変わって…守ると誓った
何があっても…必ず守る
瑞恵は…匡哉と言う不安材料を危惧して…
和哉を抱き締めた