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夢のその先…
第16章 宝物


暫くして、近くのマンションに車を移動した康孝と朝陽が戻ってきた

手には…一杯のスーパーの袋を下げて

康孝は上機嫌で帰って来た

「ただいま!」

康孝は荷物をテーブルの上に置くと

和哉を抱き上げた

「おっ…また少し重くなったか…」

孫の成長が日々楽しい

「違げぇよ
じぃじの力がなくなったんだよぉ~」

和哉が康孝の首に抱き着く

「今日はすき焼きだぞ!
お肉を沢山買って来たからな
沢山食べるんだぞ!」

和哉はやったー♪と喜ぶが

「そんなにお肉を奮発しなくても…
うちの…すき焼きは豚肉だもん
豚肉で良いのに…」

と、じぃじの財布の心配をする

牛肉は高いから…豚肉を入れる

それは和哉が産まれてから、ずっと慣れ親しんだ味だった

「じぃじはボーナスが出たからね
少し位奮発して和哉に食べさせてやりたいんだよ!」

康孝は和哉に心配するな…と安心させる

和哉は嬉しそうに康孝の腕に抱かれていた



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