この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢のその先…
第16章 宝物
暫くして、近くのマンションに車を移動した康孝と朝陽が戻ってきた
手には…一杯のスーパーの袋を下げて
康孝は上機嫌で帰って来た
「ただいま!」
康孝は荷物をテーブルの上に置くと
和哉を抱き上げた
「おっ…また少し重くなったか…」
孫の成長が日々楽しい
「違げぇよ
じぃじの力がなくなったんだよぉ~」
和哉が康孝の首に抱き着く
「今日はすき焼きだぞ!
お肉を沢山買って来たからな
沢山食べるんだぞ!」
和哉はやったー♪と喜ぶが
「そんなにお肉を奮発しなくても…
うちの…すき焼きは豚肉だもん
豚肉で良いのに…」
と、じぃじの財布の心配をする
牛肉は高いから…豚肉を入れる
それは和哉が産まれてから、ずっと慣れ親しんだ味だった
「じぃじはボーナスが出たからね
少し位奮発して和哉に食べさせてやりたいんだよ!」
康孝は和哉に心配するな…と安心させる
和哉は嬉しそうに康孝の腕に抱かれていた