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夢のその先…
第16章 宝物
テーブルの上には…
先程…和哉見せた遠足の写真が出されていた
朝陽は慌てて…片付けようとするが…
目敏い康孝が
「それ、和哉の写真か?」と尋ねた
「ええ…秋の遠足の写真です…」
朝陽は…父に見せるのを躊躇した
康孝は和哉を瑞恵に渡すと
床に座り、朝陽に手を伸ばした
朝陽は…康孝に遠足の写真を見せた
康孝は和哉の遠足の写真を見て
和哉が楽しそうに写っていて…安心した
そして全体を見て…
言葉を失った
こんな…偶然
あまりにも…酷すぎる
康孝も…苦痛に瞳を閉じた
でも和哉が心配する
この子は…人の空気と顔色を見る
敏感な程に…それを察知する