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夢のその先…
第17章 重なる偶然

「天宮さん自ら…?」
陣頭指揮に当たり……
京園寺を引きずり下ろした……と言うのか?
「はい。あの方のお望みでしたので」
天宮の瞳が眼光鋭く光った
「僕は…何をすれば…?」
「何もしなくて良いです…
気を付けて下されば 、それで良い!」
気を付けて…と言われても
何をどう?具体的に言われないと…
気を付けようがない
「捨て身の人間は…予測不可能な動きをします 用心は怠らないで下さい…としか
私も今は言えません」
「解りました…」
「この写真は置いて行きます
では、私はこれで!」
天宮は立ち上がるとオーダー表を手にした
匡哉は慌てて「僕が!」と言うが
天宮は優しく微笑んでレジの方へと行ってしまった
匡哉は立ち上がる事すら出来なかった
一人になり…写真を見る
そこには…ほんの数ヵ月前まで…
家族とは名かりの…義母が写っていた

