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夢のその先…
第19章 躊躇


匡哉は守るべき存在を得て

強くなった

総てを…乗り越えて…スッキリした顔をしていた

天宮はそんな匡哉の変化に胸を撫で下ろし

仕事を終え…帰って行った

朝陽は…天宮が帰った後

「どぉするのよぉ …」

と、立つ程の封筒も持って…困っていた

「和哉の為に使えば良い」

匡哉はお気楽にそう答える

朝陽は…文句を言っても無駄だと…

立つ程の封筒をバッグの中にしまった

和哉は…そんな二人を楽しそうに見ていた

そして想う

匡哉先生が、お父さんだったら…って

自分には…父はいない

親子連れを見ると…羨ましいけど

一人で育てて頑張ってくれている朝陽には…

言えなかった

肩車してくれる…父は…憧れだった



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