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夢のその先…
第23章 カタチ
匡哉のマンションは…
町の中にある一番大きなマンションだった
エレベーターに乗り、最上階の部屋に行く
「どうぞ。」と言い朝陽と和哉を部屋に招き入れる
24畳はあると謳われていたマンションの中は
…やけに広かった
部屋の隅にベッドのみ…他の家具はなく…
寒々しい部屋だった
「ベッドにでも座ってて…」
匡哉はそう言いウォークインクローゼットの中に入って行った
「何もねぇな…母ちゃん」
「うん。寒いね…この部屋」
家ではなかった
生活空間と言うには…あまりにも寒すぎて…
朝陽と和哉は…こんな部屋で日々を送って着たのか………
と、匡哉が…可哀想に思えた