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夢のその先…
第23章 カタチ
「多少…手を入れないと住めないでしょうが
ゆくゆくは…あの場所で住みたいと思っています」
瑞恵は「それは良いわね」と答えた
「朝陽が仕事しても、和哉の面倒は見れる
家族が増えても…対処出来るからね」
生活を共にすれば…
避けては通れない
ましてや夫婦になるなら…家族は増えるであろ う
和哉は…不安な瞳を匡哉に向けた
「どうした?和哉」
父の瞳で…和哉を見詰め問い掛ける
「ばあちゃんが建ててくれた家…無くなっちゃうの?」
幸枝と過ごした…日々があった
「無くならないよ
和哉が、引っ越したくないと言えば
あの家を建て替える
和哉の好きにして良いんだよ」
匡哉は、和哉の頭を撫で
「慌てて決めなくても良いんだよ」と優しく伝えた