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夢のその先…
第26章 誕生


「私も…来年も再来年も…何年経っても…
貴方と…新年を迎えたい」

「一緒にいようね」

「ええ。離さないでね…」

もう…一人で生きて行くのは…無理

匡哉の愛を知って…

離れるのは…死ぬより辛い

「離さないよ。もう二度と離さない…」

匡哉はそう言い朝陽を抱き締めた

匡哉の香りが…朝陽を包む

朝陽は匡哉の香りを肺一杯に嗅ぎ…その背に腕を回した

「匡哉さん…幸せ?」

「ひなちゃんは?」

「凄い幸せよ
毎日が戦争の様に忙しいけど
匡哉さんがくれる幸せを感じてるよ」

「僕も幸せだよ!
二人で造り上げて行く家庭は目まぐるしいけど
君達を幸せにしたい、愛してやまないよ」

匡哉は朝陽の唇に軽くキスを落とした

「愛してるよひなちゃん」

「はい。」

「毎日、君との愛を育てよう」

「はい。」

「萎れない様に…」

「ええ…」

「毎日愛を注ぎ…育てて行こう」

「匡哉さん。」

匡哉は朝陽の手を取り

手の甲にキスした

そう言う仕種も…憎いほど似合う男



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