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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
「知花ちゃんは平気?」
一ノ瀬さんの言葉に琴莉が反応した。
「そうだ!知花、何もされなかった?」
両手で肩を持たれ、心配そうに顔を覗かれた。
琴莉には私の過去について最近話したばかりだから、余計に心配してくれているのが分かった。
「わっ、たしは…大丈夫。」
「顔色悪いよ?」
「あ…。おっ、男の人に声をあげたの、初めてでっ…。」
琴莉の洋服の袖口を握り締めながら、みんなには聞こえないようなボリュームで話す。
「自分でも、ビックリしてる…」
「……知花が?」
「うん。みんなが待ってたし、美怜を連れていかなくちゃって…。なんか、使命感の勝利…?」
「あっはっはっ。知花、頑張ったね。お疲れ。」
いきなり声のボリュームを上げて、笑いながらそう話すから、みんながポカンとこっちを見ている。
「知花、さっきはホントにありがと。」
おそらく美怜が私たちの空気感を読み取って、お礼を言ってくれた。
美怜に微笑まれて私もホッとした。
男の人に初めて声をあげて、逆らった。
直後はいろいろなトラウマから逆上されるかもと身体が震えたけれど、案外振り切れるものなんだと思った。
何か少し、私の中で吹っ切れたきがする。
自然と微笑む事が出来ていた。
「でも、私を騙したのは許さないからね!」
美怜の声に我に返った。
「ごめんね。でも、ほらっ、サプライズだし!琴莉、お願い、ちゃんと仕切り直そう?」
一ノ瀬さんの言葉に琴莉が反応した。
「そうだ!知花、何もされなかった?」
両手で肩を持たれ、心配そうに顔を覗かれた。
琴莉には私の過去について最近話したばかりだから、余計に心配してくれているのが分かった。
「わっ、たしは…大丈夫。」
「顔色悪いよ?」
「あ…。おっ、男の人に声をあげたの、初めてでっ…。」
琴莉の洋服の袖口を握り締めながら、みんなには聞こえないようなボリュームで話す。
「自分でも、ビックリしてる…」
「……知花が?」
「うん。みんなが待ってたし、美怜を連れていかなくちゃって…。なんか、使命感の勝利…?」
「あっはっはっ。知花、頑張ったね。お疲れ。」
いきなり声のボリュームを上げて、笑いながらそう話すから、みんながポカンとこっちを見ている。
「知花、さっきはホントにありがと。」
おそらく美怜が私たちの空気感を読み取って、お礼を言ってくれた。
美怜に微笑まれて私もホッとした。
男の人に初めて声をあげて、逆らった。
直後はいろいろなトラウマから逆上されるかもと身体が震えたけれど、案外振り切れるものなんだと思った。
何か少し、私の中で吹っ切れたきがする。
自然と微笑む事が出来ていた。
「でも、私を騙したのは許さないからね!」
美怜の声に我に返った。
「ごめんね。でも、ほらっ、サプライズだし!琴莉、お願い、ちゃんと仕切り直そう?」