パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 変わりつつある気持ち

「でも、まぁ俺もセクハラっていうか、初っぱなから近ぇなとは思ったよ？」

星さんっ！？
サラッと蒸し返さないでください！
星さんがニヤリと笑いながら私たちを見た。

「や、あの…」

あぁ、なんて答えれば…
っていうか、ニヤニヤしないでください。

「さすが、王道ジュ○ン系イケメン！だなっ！？クククッ、動作もスマートでかっこいいわ！」

星さんの言葉に隣の一ノ瀬さんが固まった。

「……お前、ホント嫌い。」

「うん。で？好きなのは？」

「おい、やめろ！」

星さんがクスクス笑って楽しそうなのとは対照的に、一ノ瀬さんは顔を赤くして焦り出した。

「っていうか、王道ジュ○ン系イケメンって何？」

やっぱり、滝本さんが食い付いた。
話題が変わってホッとした。
あ、でも、この話題…深く掘り下げたら、滝本さん、しっぺ返しを食らう気がする…

「秘書室での一ノ瀬のあだ名だよ！」

尚も楽しそうに星さんが説明する。

「ぷっ…！王道…ジュ○ン…あはは、秘書室やべー！最高だな！」

滝本さんが吹き出して笑って、一ノ瀬さんの顔が険しくなる。

「でも、ピッタリですね！一ノ瀬さんは王道で間違いない。」

琴莉も乗っかってきてしまったよ…
隣をチラッと見ると、一ノ瀬さん、機嫌…悪い…？

「あの…すみません。私が…最初に話しかけたばっかりに…」

「いや…知花ちゃんのせいじゃない。悪いのは、アイツ。」

そう言って、星さんを指差す。

「この塩顔知的メガネイケメンが。」

あ、一ノ瀬さん、反撃に出ました。
一ノ瀬さんの言葉にみんなが一瞬固まった。
そして、直後に滝本さんと琴莉が盛大に笑い出した。