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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
その後は、美味しいケーキを食べて、楽しく団欒をして、美怜の誕生会はお開きになった。
お店を出ると、外は肌寒く感じるようになっていた。
楽しくてついお酒を飲み過ぎたのか、身体が熱くて、風が余計に冷たく感じる。
普段あまり飲まないシャンパンやワインを飲んだせいか、頭がぽーっとする。

「顔、赤いけど、平気?」

俯き加減で歩いていた私に、一ノ瀬さんが心配そうに聞いてきた。

「はい…楽しくて、つい。あ、でも、大丈夫です。」

飲み過ぎたと答えた私にフッと笑って『無理しないでね』と言った。
駅に向かって歩き出した時、滝本さんが口を開いた。

「あ、一ノ瀬と星はこの後時間ある?話したいこともあるし、どこか店入ろうぜ?」

「は?まぁ、俺らはいいけど。な?」

「あぁ。話ってなんだよ、改まって。」

「まぁ、ここではなんだし、どこか入ろう?」

滝本さんの提案で、一ノ瀬さん達3人はどこかに飲みに行くようだ。
私たち3人も今から、私の家で反省会…か。
ため息をつきかけた時、滝本さんがまた話し掛けてきた。

「って事で、俺ら二次会行くけど、君たちも一緒に来るー?」

「「「はい?」」」

滝本さんの唐突なお誘いに私たちの声がハモった。

「たっ、滝本さん、星さんたちに大事なお話があるのでは…?」

そうだっ、そうだよね!美怜。

「私たちが居たら、迷惑ではないですか?」
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