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第4章 変わりつつある気持ち

「知花ちゃん、さっきフラフラしてたでしょ？」

「え？……して、ました？」

フラフラ…してた？
頭はぽーっとしていた気がするけど。
しかも、一ノ瀬さんに見られていたとは。

「あの…出来れば私もノンアルコールでいいですか？」

美怜もお酒強くないもんね。

「美怜ちゃんもお酒弱いんだ？さっき、シャンパン結構飲んでたよね？」

「ほっ、星さん…。さっきは嬉しくて、楽しくて、つい…いつもより…」

「あはは、シャンパンって度数高めだよ？炭酸入ってるから飲めちゃうけどね。後から来るでしょ。」

星さんの説明にコクコク頷く美怜。
恥ずかしいのか、酔っているのか、顔が赤くていつもよりもかわいく見える。
まぁ、私もシャンパンについては知らなかったけれど。

「知花も美怜もいつもより飲んでたでしょ？滝本さん達がいいって言ってくれてるなら、止めときな。」

「もちろん、俺が誘ったんだし、無理して飲まなくていいよ！」

「私も滝本さんの話が終わるまでソフトドリンクにします。」

「は？別にお前は飲めば？俺、飲むよ？」

「いや、止めときます。仕事の話ですし。」

「…お前、変なところ律儀だな。」

私は琴莉と滝本さんのテンポのいい会話に聞き入っていたが、美怜に促されて、ソフトドリンクのメニューに目を通した。
結局、一ノ瀬さん達３人はビール、私たち３人はウーロン茶で乾杯をした。
おつまみも届いた頃、滝本さんが話し出した。

「で、本題だけど…」