この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
滝本さんの言葉に琴莉が少し前のめりになる。

「いや…、そんな重大な事じゃないんだけど…」

「いいから早く言えよ。」

「俺、12月下旬から1ヶ月近く、ドイツに行くことになりました!」

「「「えっ!?」」」

またしても、私たちの声がハモった。
いや、それどころじゃなくて、ドイツ…?
ドイツって言った?あの、ヨーロッパの?

「おぉ、今度はドイツか。」

「まぁ、俺は何となく気付いてたけどね。」

え?一ノ瀬さん??

「きっ、気付いて、た…って?」

「同じ営業部だからね。何となく…」

そうなんだ…
滝本さん、ドイツに行くんだ。
じゃあ、琴莉も知ってたんじゃないのかな?
そう思ったが、琴莉を見てみたら、表情が強張って、固まっていた。

「琴莉…?」

「うそ…私、全然知らなかった…」

かなりショックを受けている感じがする。

「今回は1ヶ月なんだな。」

「予定ではな。ただ、延びる可能性もある。」

「ドイツ…だと、フランクフルトか?」

「そう。ヨーロッパ支社に出勤しながら展示会巡り。」

こういう事が当たり前なのか、一ノ瀬さん達はあまり驚いてはいない。
一方、琴莉はまだ固まっている。

「琴莉ちゃん?平気?」

固まったままの琴莉に気が付いて、一ノ瀬さんが声を掛けた。

「え、あっ…はい。」

何とも気の抜けた返事だった。

「何?お前、俺がいなくなるの寂しいの?」

「はい…。あっ、いえ!そうじゃなくて…」

琴莉は、滝本さんの冗談に一度頷きかけて、その後全力で否定した。
/459ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ