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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
「なんか…こういう琴莉、初めて見たな…」
美怜が呟いた言葉に私も頷いた。
いつもテキパキ仕事をこなして、自信に溢れていて、頼もしい同期である琴莉が、相当焦っている。
「琴莉にこんな顔させられるのは滝本さんくらいですかね。」
美怜の言葉に琴莉が顔を赤くした。
「あの…滝本さんは、こういった海外出張って、よくあることなんですか?」
私は気になっていたことを聞いてみた。
「そう言えば、知花ちゃんたちが入社してからは初めてか?」
「前はちょくちょく行ってたよな。」
「まぁ、ニューヨークに半年ってのは驚いたけど。」
「あれは、出張っていうより、ほぼ単身赴任だったよな。」
落ち込む琴莉に話しかける滝本さんに代わって、一ノ瀬さんと星さんが説明をしてくれた。
私たちの入社前は滝本さんが頻繁に海外出張をしていたこと、出張したことがある場所や勤務地、プロジェクトの内容等。
改めて、滝本さんが海外事業課のエースなんだと思い知った瞬間だった。
「琴莉…?平気?」
琴莉は明らかにまだ動揺している。
そんな琴莉に、滝本さんは笑って言い聞かせるようにして話した。
「じゃあ、佐々木。月曜からバンバン仕事回すから、ちゃんと覚えて引き継いでな?」
「はい…」
少し冷静さを取り戻した様子だけど、まだいつもの琴莉ではない。
「はい。俺の話はこれでおしまい。ほら、佐々木は飲め!」
滝本さんが明るく言って、琴莉にメニューを渡す。
美怜が呟いた言葉に私も頷いた。
いつもテキパキ仕事をこなして、自信に溢れていて、頼もしい同期である琴莉が、相当焦っている。
「琴莉にこんな顔させられるのは滝本さんくらいですかね。」
美怜の言葉に琴莉が顔を赤くした。
「あの…滝本さんは、こういった海外出張って、よくあることなんですか?」
私は気になっていたことを聞いてみた。
「そう言えば、知花ちゃんたちが入社してからは初めてか?」
「前はちょくちょく行ってたよな。」
「まぁ、ニューヨークに半年ってのは驚いたけど。」
「あれは、出張っていうより、ほぼ単身赴任だったよな。」
落ち込む琴莉に話しかける滝本さんに代わって、一ノ瀬さんと星さんが説明をしてくれた。
私たちの入社前は滝本さんが頻繁に海外出張をしていたこと、出張したことがある場所や勤務地、プロジェクトの内容等。
改めて、滝本さんが海外事業課のエースなんだと思い知った瞬間だった。
「琴莉…?平気?」
琴莉は明らかにまだ動揺している。
そんな琴莉に、滝本さんは笑って言い聞かせるようにして話した。
「じゃあ、佐々木。月曜からバンバン仕事回すから、ちゃんと覚えて引き継いでな?」
「はい…」
少し冷静さを取り戻した様子だけど、まだいつもの琴莉ではない。
「はい。俺の話はこれでおしまい。ほら、佐々木は飲め!」
滝本さんが明るく言って、琴莉にメニューを渡す。