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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
「あ、琴莉は私の家に帰ると思ってるんだった!記憶がなかったとしても、目が覚めて、自分の部屋にいて、滝本さんに送ってもらったと分かったら…」
「…そう。だから"大丈夫"かな…」
「怒られる、ね?」
「たぶん、私たちに送ってもらえると思ってたから、あんだけ飲んだんだよね。」
「明日…」
「「絶対LINE来るね…」」
声をハモらせた私たちに一ノ瀬さん達が笑っている。
「っていうか、相当ショックみたいだったね、滝本さんの出張。」
「うん。琴莉が仕事関係で泣きそうな顔してるの、初めて見た…」
「嫌がらせ、加速するかもね…」
美怜の言葉に星さんが反応した。
一ノ瀬さんも助手席から後ろを振り返っている。
「何それ。どういう事?」
「琴莉は…し、仕事が出来るが故に…ちょくちょく、小さな嫌がらせをされているみたいなんです。」
「秘書室の先輩もひどいとは思ってたけど、海外事業課はエリートですからね…なんと言ってもやり口が…」
「えげつない…?」
「……はい。仕事に影響がない程度なので、琴莉も何も言えないんです…」
「まぁ、琴莉は逆境に強いというか、そういう状況でも負けず嫌いだから、より頑張っちゃうんですけどね。」
「営業なんてチームとは言っても、結局は自分がかわいい奴が多いんだよね。」
「意地悪な先輩共の中で、滝本を目標にして頑張ってたって事か。」
エリート集団とはいえ、周りの出世には敏感で、嫉妬や逆恨みはエリートが故に厄介でえげつないものなのだろう。
「滝本は知らないんだよね?」
「はい、おそらく…」
「…そう。だから"大丈夫"かな…」
「怒られる、ね?」
「たぶん、私たちに送ってもらえると思ってたから、あんだけ飲んだんだよね。」
「明日…」
「「絶対LINE来るね…」」
声をハモらせた私たちに一ノ瀬さん達が笑っている。
「っていうか、相当ショックみたいだったね、滝本さんの出張。」
「うん。琴莉が仕事関係で泣きそうな顔してるの、初めて見た…」
「嫌がらせ、加速するかもね…」
美怜の言葉に星さんが反応した。
一ノ瀬さんも助手席から後ろを振り返っている。
「何それ。どういう事?」
「琴莉は…し、仕事が出来るが故に…ちょくちょく、小さな嫌がらせをされているみたいなんです。」
「秘書室の先輩もひどいとは思ってたけど、海外事業課はエリートですからね…なんと言ってもやり口が…」
「えげつない…?」
「……はい。仕事に影響がない程度なので、琴莉も何も言えないんです…」
「まぁ、琴莉は逆境に強いというか、そういう状況でも負けず嫌いだから、より頑張っちゃうんですけどね。」
「営業なんてチームとは言っても、結局は自分がかわいい奴が多いんだよね。」
「意地悪な先輩共の中で、滝本を目標にして頑張ってたって事か。」
エリート集団とはいえ、周りの出世には敏感で、嫉妬や逆恨みはエリートが故に厄介でえげつないものなのだろう。
「滝本は知らないんだよね?」
「はい、おそらく…」