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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
飲みすぎた私の心配をしてくれている返信だった。
一ノ瀬さんってホントにいろいろな事に気が付く人だな。
今日もフラフラしていたのがバレていたし。

"見守られているんだよ!"

いつかの美怜の言葉を思い出した。
ホントにっ、見られているのかな!?
ただ、過去を知られた事で、一ノ瀬さんがどのように感じて、何を考えて今まで通りにしてくれているのかが分からない。
一ノ瀬さんはどうしたいのだろう。
私はどうしたらいいのだろう。
はぁ…
お風呂!お風呂に入ろう!

ゆっくり浴槽に入って、肩までお湯に浸かる。
今日は仕事が終わってからも、いろいろ盛りだくさんだったな。
美怜の誕生会に滝本さんの海外出張。
そう言えば、琴莉は大丈夫かな…
琴莉にとって滝本さんは、目標であり、心の支えのようだ。
美怜の言う通り、滝本さんは"先輩以上、恋人未満"の存在なんだろう。
琴莉が滝本さんを意識し出したら、ホントにすぐに上手くいくのではないか…

「ふふっ、結局、私も美怜と同じ考えか…」

一人で笑いながら今度は美怜の事を考えた。
星さん…
あの人はホントに読めない人だ。
最近は私たちの前でも素を見せてくれているような気がするんだけど、それはまだ"外面"の内なのか。
美怜の言動を見て、美怜の気持ちに気付いてはいないだろうか。
一ノ瀬さん達三人の中で、星さんが一番勘が鋭そうなんだけどな。
美怜も勘が鋭いからな…
考えてみると共通点が多い。
似た者同士、なんとか上手くいってくれないかな。
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