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この出会いは…
第4章 変わりつつある気持ち
琴莉も美怜も私にとって一生の友達だ。
もし、琴莉と滝本さん、美怜と星さんが各々上手くいって、お付き合いをして、いずれ結婚となったとしたら、滝本さんや星さんとも一生のお付き合いだな。

将来の事を考えながら、嬉しくなった。
それと同時に少し驚いた。
男の人とずっと仲良くしていく事に抵抗がなくなっていたからだ。
以前の私なら考えられない事だ。
私は滝本さんと星さんを怖がってはいないんだ。
琴莉の先輩であったり、美怜の好きな人であるからなのだろうか。
それとも…一ノ瀬さんの友達だから、かな…
滝本さんも星さんも素敵だけど、私はやっぱり一ノ瀬さんが一番いいな…

………。

えっ?私、今何て事を考えていた!?
一番いいって何っ!?
ぼーっと考えていた内容に、我に返って慌てる。

……一番話しやすいのは事実だな。
相手から話を引き出したり、聞き役になったりするのが上手いと思う。
さっ、触られても怖くない。
手を繋いだり、頭を触られたりしても平気になってきている。

ただ、過去を知られてからは、やっぱり自分の中で上手く話せない状態だけど。

出よう…。
のぼせてしまう。
男の人に対しての久し振り過ぎる感覚に戸惑いながら、それでも、過去を知られているという不安が消えず、感情がぐちゃぐちゃのままお風呂を出た。

ミネラルウォーターを冷蔵庫から取り出して、半分くらいイッキ飲みしてみても、感情が落ち着く事はなかった。
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