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この出会いは…
第5章 告白
「ほっ、ホントにごめんなさい!」
穴があったら入りたい。
いや、穴を掘ってでも隠れたい。
思わず目をそらし、下を向いた。
頭上からクスクスと笑い声が降ってきた。
…死にたい。
「ずいぶん待たせたもんね。俺もお腹すいたし、どこか飲食店に行こうか?そこで話してもいい?」
一ノ瀬さんは笑いながらそう言って、私の頭に触れた。
恥ずかしくて顔が見れない私は、コクコクと頷いて一ノ瀬さんに従った。
「じゃ、とりあえず会社を出よう。」
一ノ瀬さんの後を追って休憩室を後にして、エレベーターでエントランスまで降りて、外に出た。
赤く熱かった顔も外の寒さで一気に冷えた。
「ごはん、居酒屋じゃない方がいい?個室のがいい?」
優しく笑いながら聞かれたけれど。
個室…
やっぱり、何を話したいのか分かっているんだ。
「場所はどこでも…。こっ、個室があると、助かります…」
小さな声で恐る恐る答えたけれど、にっこり笑って『うん』と言われてしまった。
「ま、月曜ならどこでも空いてるでしょ。」
結局、以前美怜や星さんと一緒に行った定食屋さんに行くことになって、二人で歩いて向かった。
定食屋さんは人も疎らで、個室も空いていて、すぐに席に通された。
「あの…一ノ瀬さんはお酒飲みますか?」
アルコールメニューを差し出そうかと聞いてみた。
「いや、今日は飲まないよ。」
それは…
私の話を分かっていて、遠慮している?
「明日、朝一で会議だからさ。知花ちゃんは飲みたければ、飲んでね?」
絶対、分かっているんだろうな…
「いえ、私も止めておきます…」
穴があったら入りたい。
いや、穴を掘ってでも隠れたい。
思わず目をそらし、下を向いた。
頭上からクスクスと笑い声が降ってきた。
…死にたい。
「ずいぶん待たせたもんね。俺もお腹すいたし、どこか飲食店に行こうか?そこで話してもいい?」
一ノ瀬さんは笑いながらそう言って、私の頭に触れた。
恥ずかしくて顔が見れない私は、コクコクと頷いて一ノ瀬さんに従った。
「じゃ、とりあえず会社を出よう。」
一ノ瀬さんの後を追って休憩室を後にして、エレベーターでエントランスまで降りて、外に出た。
赤く熱かった顔も外の寒さで一気に冷えた。
「ごはん、居酒屋じゃない方がいい?個室のがいい?」
優しく笑いながら聞かれたけれど。
個室…
やっぱり、何を話したいのか分かっているんだ。
「場所はどこでも…。こっ、個室があると、助かります…」
小さな声で恐る恐る答えたけれど、にっこり笑って『うん』と言われてしまった。
「ま、月曜ならどこでも空いてるでしょ。」
結局、以前美怜や星さんと一緒に行った定食屋さんに行くことになって、二人で歩いて向かった。
定食屋さんは人も疎らで、個室も空いていて、すぐに席に通された。
「あの…一ノ瀬さんはお酒飲みますか?」
アルコールメニューを差し出そうかと聞いてみた。
「いや、今日は飲まないよ。」
それは…
私の話を分かっていて、遠慮している?
「明日、朝一で会議だからさ。知花ちゃんは飲みたければ、飲んでね?」
絶対、分かっているんだろうな…
「いえ、私も止めておきます…」