この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この出会いは…
第5章 告白
「も…申し訳なくて…。会う度に、怖くて、後ろめたくて…せっ、かく…緊張せずに、話せるようになって来たのに…今は…」

「うん…」

「気が…休まらない…というか…。私、ごめっ、なさっ…」

繋いだ手を強く握られた。

「謝らなくていいよ。知花ちゃんは何も悪くないし、それが普通の感情だと思うよ。」

「一ノ瀬さん…」

「今までの話だと、美怜ちゃんから話を聞いて、俺がどう思ったか、本音が聞きたいってことだよね?」

「…はい。」

「あとは?他には何か不安な事はある?」

「……今の、ところは、…ない、です。」

「うん。…じゃあ、話してもいい?」

一ノ瀬さんと目が合って、手に力が入った。

「……お、願い、しま…す。」

「うん。」

震えている手を握りしめ直された。

「俺は、悔しい…と、思ったよ。」

え…?
それは…、美怜から聞いてはいたけれど。

「まずは、そう思った。いや、まずとかではないな。今もずっと悔しい。いろんな感情があるのは確かだけど、一言で言うなら、悔しい、かな。」

「くやし…い、ですか…」

「でも…、一番聞きたいのは、そういう事じゃなくて、"知花ちゃん自身をどう思ったか"だよね?」

今まで以上にまっすぐ見つめられて、視線を逸らせなくなってしまった。

「何にも変わらないよ、初めて会った時から。そんなの変わるわけがない。」

「えっ?」

「俺にとって知花ちゃんは、真面目で、広報の仕事がピッタリで、いつも他人の事を思いやっていて、でも、すぐテンパる、男が苦手な女の子。それ以外はないよ。」
/459ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ