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この出会いは…
第5章 告白
「も…申し訳なくて…。会う度に、怖くて、後ろめたくて…せっ、かく…緊張せずに、話せるようになって来たのに…今は…」
「うん…」
「気が…休まらない…というか…。私、ごめっ、なさっ…」
繋いだ手を強く握られた。
「謝らなくていいよ。知花ちゃんは何も悪くないし、それが普通の感情だと思うよ。」
「一ノ瀬さん…」
「今までの話だと、美怜ちゃんから話を聞いて、俺がどう思ったか、本音が聞きたいってことだよね?」
「…はい。」
「あとは?他には何か不安な事はある?」
「……今の、ところは、…ない、です。」
「うん。…じゃあ、話してもいい?」
一ノ瀬さんと目が合って、手に力が入った。
「……お、願い、しま…す。」
「うん。」
震えている手を握りしめ直された。
「俺は、悔しい…と、思ったよ。」
え…?
それは…、美怜から聞いてはいたけれど。
「まずは、そう思った。いや、まずとかではないな。今もずっと悔しい。いろんな感情があるのは確かだけど、一言で言うなら、悔しい、かな。」
「くやし…い、ですか…」
「でも…、一番聞きたいのは、そういう事じゃなくて、"知花ちゃん自身をどう思ったか"だよね?」
今まで以上にまっすぐ見つめられて、視線を逸らせなくなってしまった。
「何にも変わらないよ、初めて会った時から。そんなの変わるわけがない。」
「えっ?」
「俺にとって知花ちゃんは、真面目で、広報の仕事がピッタリで、いつも他人の事を思いやっていて、でも、すぐテンパる、男が苦手な女の子。それ以外はないよ。」
「うん…」
「気が…休まらない…というか…。私、ごめっ、なさっ…」
繋いだ手を強く握られた。
「謝らなくていいよ。知花ちゃんは何も悪くないし、それが普通の感情だと思うよ。」
「一ノ瀬さん…」
「今までの話だと、美怜ちゃんから話を聞いて、俺がどう思ったか、本音が聞きたいってことだよね?」
「…はい。」
「あとは?他には何か不安な事はある?」
「……今の、ところは、…ない、です。」
「うん。…じゃあ、話してもいい?」
一ノ瀬さんと目が合って、手に力が入った。
「……お、願い、しま…す。」
「うん。」
震えている手を握りしめ直された。
「俺は、悔しい…と、思ったよ。」
え…?
それは…、美怜から聞いてはいたけれど。
「まずは、そう思った。いや、まずとかではないな。今もずっと悔しい。いろんな感情があるのは確かだけど、一言で言うなら、悔しい、かな。」
「くやし…い、ですか…」
「でも…、一番聞きたいのは、そういう事じゃなくて、"知花ちゃん自身をどう思ったか"だよね?」
今まで以上にまっすぐ見つめられて、視線を逸らせなくなってしまった。
「何にも変わらないよ、初めて会った時から。そんなの変わるわけがない。」
「えっ?」
「俺にとって知花ちゃんは、真面目で、広報の仕事がピッタリで、いつも他人の事を思いやっていて、でも、すぐテンパる、男が苦手な女の子。それ以外はないよ。」