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この出会いは…
第5章 告白
「俺も、知花ちゃんにとって、美怜ちゃんのような存在になりたいと思った。」
「美怜のような…」
「うん。話を聞いたときは…ホントに、ただ悔しくてやりきれない感情ばかりだったけど…」
一ノ瀬さんが私に視線を戻した。
「その日から今日までは…、さっき話したみたいに、今まで頑張って来たんだなって考えるようになって…。支えたいと思った。」
突然の事で口がパクパクしてしまう。
「俺が今まで見てきた知花ちゃんは、ギリギリまで一人で我慢して、泣いてるか、動けなくなってるか、過呼吸か、だよ?」
「……さっ…最悪…です、ね…」
「一人で電車乗せるのが不安で仕方がないし、ホントは俺も行き帰り付き添いたい…」
「一ノ瀬さん…?」
「まぁ、それは物理的に難しいんだけど。」
「はい…」
「でも、出来るならホントにそうしたいよ。一人にしたくない。目の届くところにいないと不安になる。」
「あの…」
「だから、遠慮しないで頼ってよ。」
「…いっ、いいんでしょうか…」
一ノ瀬さんが真面目な顔を崩して、フッと笑った。
「俺がいいって言ってるんだから、いいんじゃない?」
「ぎっ、疑問系…ですか?」
いきなりの疑問系に苦笑いしてしまった。
「はぁ…やっと笑った。じゃあ、今からはさ、これからの楽しいことを考えよう?」
「はい。」
なんとなく今までの張り詰めていたものが和らいで、私も少し気持ちが軽くなった。
そう自覚していたら、また盛大にお腹が鳴ってしまった。
「美怜のような…」
「うん。話を聞いたときは…ホントに、ただ悔しくてやりきれない感情ばかりだったけど…」
一ノ瀬さんが私に視線を戻した。
「その日から今日までは…、さっき話したみたいに、今まで頑張って来たんだなって考えるようになって…。支えたいと思った。」
突然の事で口がパクパクしてしまう。
「俺が今まで見てきた知花ちゃんは、ギリギリまで一人で我慢して、泣いてるか、動けなくなってるか、過呼吸か、だよ?」
「……さっ…最悪…です、ね…」
「一人で電車乗せるのが不安で仕方がないし、ホントは俺も行き帰り付き添いたい…」
「一ノ瀬さん…?」
「まぁ、それは物理的に難しいんだけど。」
「はい…」
「でも、出来るならホントにそうしたいよ。一人にしたくない。目の届くところにいないと不安になる。」
「あの…」
「だから、遠慮しないで頼ってよ。」
「…いっ、いいんでしょうか…」
一ノ瀬さんが真面目な顔を崩して、フッと笑った。
「俺がいいって言ってるんだから、いいんじゃない?」
「ぎっ、疑問系…ですか?」
いきなりの疑問系に苦笑いしてしまった。
「はぁ…やっと笑った。じゃあ、今からはさ、これからの楽しいことを考えよう?」
「はい。」
なんとなく今までの張り詰めていたものが和らいで、私も少し気持ちが軽くなった。
そう自覚していたら、また盛大にお腹が鳴ってしまった。