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この出会いは…
第5章 告白
一ノ瀬さんは大笑いした後、『食べようか』と言って、割り箸を割った。
六人用の座席はテーブルも広く、ごはんは端に避けてあった。
初めこそ、美味しそうな香りを漂わせていたが、今ではほとんどが冷たくなっていた。
30分以上は話していたから当たり前だ。

「せっかくの温かいごはん…冷めちゃって、ごめんなさい。」

「だから、謝らないの。」

一ノ瀬さんはそう言うと『いただきます』とパクパク食べ出した。

「そうだ!お昼…食べてない、ですよね?お腹空いてましたよね?ごめんなさい…」

「ふふっ、また謝った。」

あっ。また…だ。

「確かに昼は食べてないけど、15時くらいにカロリーバー食べたから。」

「あっ…!」

「うん。だから知花ちゃん程お腹は鳴らしてない。」

なっ!何て…言いました?
顔は真っ赤だろうけど、一ノ瀬さんを睨んだ。

「さすが…星さんのお友達…」

「え?どういう意味?」

「…意地悪って事です!」

少し声を大きくしてそう言ってみても、一ノ瀬さんは更に笑うだけだった。

「反応が面白くて、つい、ね。」

「つい…ですか…。かっ、からかわないでください!…いただきますっ!!」

投げ遣り気味にそう言って、私もごはんを食べ始めた。
まだ笑ってるし…。

「カロリーバー、ありがとうね。助かったよ。」

このタイミングでお礼を言うなんて。
もう、怒れない。

「いえ、お役に立てて良かったです。」

二人とも少し急いでごはんを口に運び、定食屋を後にした。
支払いをすると言う一ノ瀬さんに、私が誘ったので私が出すと言うと、あっさり断られ、結局割り勘にした。
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