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この出会いは…
第5章 告白
「ホントにどうしたの?知花、大丈夫?」

「うん!あの…この前琴莉にも話したような事を…一ノ瀬さんにも話したと言うか…」

私は琴莉にコソッと伝えた。

「そうだったの?…うん、そうか。大丈夫?」

「うん。琴莉と同じで、嬉し…い…」

話してる途中で、ぎゅっと抱き締められた。

「良かったね。一ノ瀬さん!知花の事、よろしくお願いします!」

「ちょっと!琴莉!!」

「何それ、一ノ瀬ん所にお嫁に行くの?」

滝本さんが吹き出しながら聞いてきた。

「お前、ホントに軽いな…」

一ノ瀬さんがため息を付きながら、口を開いた。

「それで、お前らは今帰りなの?」

「あぁ、さっき終わって今からいつもんとこでメシ食べて帰る予定。」

時計を見たらもうすぐ21時だ。

「琴莉…今大変なのは分かるけど、身体…壊さないようにね?」

「うん。ありがと。」

「お前らは?メシまだなら一緒に行く?」

「あー、俺ら、今その店で食べてきたところ。」

「あ、そうなの?ははは、じゃ、またな。」

「あぁ、また。お疲れ。」

一ノ瀬さんたちにつられて、私と琴莉も別れの挨拶をする。
定食屋さんの方向に歩いていく琴莉たちを見送って、私たちも再び駅へと歩き出した。

「琴莉…怒ってなかった…」

「あはは、まずそこ?」

「約束を破っちゃったので…でも、滝本さんとも、こじれてはなさそうで…安心しました。」

「必死になってる感じはするけどね。」
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