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この出会いは…
第5章 告白
「やっぱり…そう見えますか?」
「今日の午前中だけしか知らないから、断言は出来ないけど…」
「琴莉、あまり周りに弱音は吐かないので…気付きづらいんです。」
私の言葉に一ノ瀬さんが少し笑った。
「知花ちゃん。それ、知花ちゃんそっくりだからね?」
えっ?
琴莉に…似て、る?
「限界ギリギリまで我慢するところ。じゃあ、琴莉ちゃんも心配だね。」
「はぁ…」
「滝本はちゃんと分かってるのかな。」
「仕事での泣き言は、私や美怜にも言わないですから…」
滝本さんに言えているならいいのだけれど、もし、そうだとしても、滝本さんはもうすぐ出張が控えているから…
「滝本さんがいるうちに教えてもらいたい事があるのはわかるんですけど、ホントに大変なのは滝本さんがいなくなってからだと思うので…」
「そうだね。明日からもちょくちょく見てみるよ。」
「ありがとうございます。」
駅についてホームで電車を待っている間も、琴莉と滝本さんや美怜と星さんの話をして、ホントに"楽しい話"しかしなかった。
確実に一ノ瀬さんが気を遣ってくれていた。
到着した電車はいつもより空いていて、珍しく座ることが出来た。
泣きすぎて頭が痛くなって来ていた私は、座れたことに少しホッとした。
座っていれば痴漢に遭う確率は低いだろうし、隣には一ノ瀬さんがいるという安心感があって、今日はいつもより気が緩んでいた。
「知花ちゃん?次、降りるよ?」
一ノ瀬さんの声で意識が戻った。
頭が覚醒したタイミングで電車が私の降りる駅に到着した。
「今日の午前中だけしか知らないから、断言は出来ないけど…」
「琴莉、あまり周りに弱音は吐かないので…気付きづらいんです。」
私の言葉に一ノ瀬さんが少し笑った。
「知花ちゃん。それ、知花ちゃんそっくりだからね?」
えっ?
琴莉に…似て、る?
「限界ギリギリまで我慢するところ。じゃあ、琴莉ちゃんも心配だね。」
「はぁ…」
「滝本はちゃんと分かってるのかな。」
「仕事での泣き言は、私や美怜にも言わないですから…」
滝本さんに言えているならいいのだけれど、もし、そうだとしても、滝本さんはもうすぐ出張が控えているから…
「滝本さんがいるうちに教えてもらいたい事があるのはわかるんですけど、ホントに大変なのは滝本さんがいなくなってからだと思うので…」
「そうだね。明日からもちょくちょく見てみるよ。」
「ありがとうございます。」
駅についてホームで電車を待っている間も、琴莉と滝本さんや美怜と星さんの話をして、ホントに"楽しい話"しかしなかった。
確実に一ノ瀬さんが気を遣ってくれていた。
到着した電車はいつもより空いていて、珍しく座ることが出来た。
泣きすぎて頭が痛くなって来ていた私は、座れたことに少しホッとした。
座っていれば痴漢に遭う確率は低いだろうし、隣には一ノ瀬さんがいるという安心感があって、今日はいつもより気が緩んでいた。
「知花ちゃん?次、降りるよ?」
一ノ瀬さんの声で意識が戻った。
頭が覚醒したタイミングで電車が私の降りる駅に到着した。