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この出会いは…
第5章 告白
驚いて一ノ瀬さんの顔を見つめた。
え…私、寝て、た…?
電車で…?
いつも頭のどこかに恐怖があって、寝るなんて絶対ありえないのにっ!

「すっ、すみませんっ!私…寝てっ…」

「うん。とにかく降りるよ。」

一ノ瀬さんに手を引かれて電車を降りた。
いつも朝晩に見る、見慣れた景色だ。

「私の…駅……」

ちょっ、…と、待って!!!
私の使っている駅って事は…!

「いっ、一ノ瀬さん、すみませんっ!駅…、私のせいで、乗り過ごして…あの、すみません!!」

もう、なんて事だ。
勢い良く頭を下げるが、恥ずかしいし、申し訳ないしで、顔を見られない。

………。
お願い、何か言って下さい。
そう思っていたら、クスクスと笑い声が降ってきた。

「ふふっ、初めから送っていくつもりだったし、大丈夫だよ?」

「や…、でも、…寝る、とか…すみません…」

「あはは、頭、上げたら?」

顔が絶対真っ赤なので…無理、です。
返事も出来ずに、そのまま固まっていた。

「じゃあ、こうしちゃおう。」

言葉と同時に髪の毛をぐちゃぐちゃにされた。

「ちょっ、いっ、一ノ瀬さん!」

あ、目が合ってしまった。

「あはは…はい、行くよ?」

左手を掴まれて、並んで歩き出した。
私は右手で髪の毛を整えながら、一ノ瀬さんに抗議の眼差しを向けた。

「ククッ、ホント柚そっくり。」

私の視線に気付いて、一ノ瀬さんが笑った。

「……柚って、あの…もしかして…」

「うん。姪っ子!」

「いっ、一ノ瀬さん!」
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