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この出会いは…
第5章 告白
「もっ、申し訳なさすぎて、言葉がありません…」

「あっはっはっ、気にしないで。やりたくてやってるんだから。」

だとしても…今日は私が、酷すぎる。

「やっと、知花ちゃんと打ち解けられた気がするし。」

えっ?
俯いていた顔を上げる。

「美怜ちゃんに話す許可を出してくれてありがとう。俺に打ち明けてくれてありがとう。」

「はい…」

「あの事は…絶対、誰にも言わない。過去はこれからの知花ちゃんに関係ないし。」

「はい…」

深呼吸をして、繋いだ手をぎゅっと握ってみた。
一ノ瀬さんが驚いた様に私を見て、それから、手を握り返してくれた。

「私、一ノ瀬さんと知り合えて、良かった…です。」

一ノ瀬さんの手がまた反応した。

「一ノ瀬さんには面倒くさい女だと思いますけど…わっ、私にとっては…救世主です。」

「面倒くさい女なんかじゃないよ。放っておけないし、気になるし、知花ちゃんに関わる面倒なら喜んで関わりたいよ。」

そんなっ、嬉しい…
でも、どうしてそんな風に言ってくれるの?

「と言うか…知り合ってまだ日は浅いけど、俺は知花ちゃんが好きだよ。」

「…っ!」

身体に衝撃が走った。
今、なんて…?

「だから、頼って欲しいな。出来れば真っ先に。」

「………。」

「ふふっ、…ビックリした?」

言葉のでない私に、一ノ瀬さんが微笑んでいる。

「へっ?…あ、また、かっ、からかって、ます…?」

「ううん、本気。」

「はい。…………えっ!?」

本気!!??
すっ、好きって言ってた、よね?さっき…

「わっ、私…どっ、どうし、よぅ……。どうしたらっいいです、か…?」
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