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この出会いは…
第5章 告白
祐side↓

目の前で、知花ちゃんが思いっきりテンパり始めた。
確かに突然すぎたとは思う。

でも、電車の中で寝顔を見た時からヤバかった。
いや…、もっと前からか。
定食屋を出た辺りから、今まで通りに話せるように戻ったみたいで、嬉しかった。
電車の中で、こてんっと頭を俺の肩に預けてきた時はさすがに驚いたけれど…
電車は拷問に近かったはずなのに、そのときの知花ちゃんは安心しきった顔をして眠っていたから。
驚いたと同時に何とも言えない感情が沸き起こった。

極めつけは改札を出た後だ。
後ろから抱き締めかけて、それ以上は理性で押しとどめていた時の言葉。

『こういう場合はどうすればいいですか?』
『今、手を離されたら、少し寂しい。』

あれは反則だろう…
しかも、顔を真っ赤にして、目を潤ませて。

そして、天然だという事が良く分かった。
ああいう事を口に出しちゃうんだもんな。
天然だし、いちいちビクッと反応するし、すぐテンパるし、でも、負けず嫌いだし。
アンバランス過ぎて、放っておけない。

ホントに4歳の柚と接しているときと同じ感覚。

それとなく伝わるように話していたつもりだけど、要所要所でポカンとするあの様子…
全く伝わってないんじゃないかと思ってしまって…

俺は知花ちゃんが好きだよ?
あまりにもサラッと口から出てしまった。

テンパる姿も心をつつかれる。
気付けば、アパートにはとっくに着いていたけど、まだ、離したくないな。
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