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第6章 恋愛は癒し？

「まぁ、どっちでも通勤には使える色だけどね。」

みんなが『うーん』と悩み出した。

「あのっ…、黒もいいですけど…、滝本さんは髪の毛の色が栗毛色なので、ダークブラウンの方が似合うと思うんですが…」

私が突然口を開いたので、みんなが一斉に私を見た。

「……思うんですが…、どっどうですか？」

「知花らしい意見！ふふふ、さすが広報部。」

「あはは、確かに、滝本は黒でまとめるよりはブラウン系のが似合うかもね。」

「髪の毛の色ね…、考えもしなかったな。」

「じゃあ、ダークブラウンにしましょう！」

「あとは、マフラー？」

「うーん、マフラーはいろいろデザインありましたけど、どれもあまりしっくりこなかったんですよねー！」

「そっか…」

「滝本さんは輪郭がシャープなので、少しボリュームのあるマフラーが似合いそうだけど…」

『知花はどう？』と、また美怜に聞かれた。

「うん。そうだね、私もそう思う。薄手でも…大きめのストールをふわっと巻くのも考えたけど…。寒いドイツには暖かいマフラーのがいいかな。」

「…すごいな、二人とも。」

星さんに褒められた。
あっぱれという感じで腕を組んでいる。

「っていうか、女の子ってよく見てるね。髪の毛の色とか、輪郭とか…言われなきゃ、絶対思い付かなかったな。」

「あはは、興味のない人は見ませんけどね。」

「あっはっは、美怜ちゃんさすがだわ。」

美怜の発言に、星さんが大笑いしたところでカフェを出た。