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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
結局マフラーはやめて、一番初めに訪れたお店に戻って、グローブを探す。
お会計を済ませて、ラッピングをしてもらっている間、美怜と店内の腕時計が並べてある棚の前で待っていた。
滝本さんなら、これが似合う。
星さんなら、あれかな、とか言いながら。

「じゃあ、一ノ瀬さんは?」

「うーん、…アレかな?」

ダークブルーの文字盤にインデックスがホワイトのバー、ラウンド型で、バンドがシルバーのブレスレットのもの。

「…なるほどねぇ。」

後ろからかけられた声に美怜と振り返ると、一ノ瀬さんと星さんも後ろから一緒に覗き込んでいた。

「確かに、一ノ瀬のイメージだな。」

「あ、あぁ…俺、それ…持ってる。」

「「「えぇーーっ!」」」

一ノ瀬さん以外、みんなの声がハモった。

「びっくりしたけど、まぁ、似合いそうと言ってもらえて良かったよ。」

「知花…あんた、すごいね。」

いやいや、私が一番びっくりしてるよ。
でも、持っていないものより、持っているものを似合うと言ったんだから、良かった…よね?

ラッピングが終わり、プレゼントを受け取って、お店を後にした。
建物の外に出ると、少しひんやりした。
もうすぐ17時だから当たり前か。

「この後は二人ともなんか予定あるの?メシは?」

「特に何もないですよ。どっちかの家でまた鍋でもしようかと話してただけなので。」

「鍋!いいね〜」

「星さん達も、よろしければご一緒にどうぞ〜!」

えっ…、美怜…
しれっと誘ってるよねっ!?

「と、思いましたが、四人で鍋だと、おそらく、我が家はキャパオーバーです!」

「あ、じゃあ、俺んちか一ノ瀬んちでするのは?」
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