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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
何ベースの鍋にするか、具材は何にするか、お酒は何を買うのか、おつまみも買うか…
みんなでわいわい言いながら売り場を往き来して、なんとか買い物を終えた。

「星さんのお家って駅から近いんですか?」

「あぁ、アレだよ。」

星さんが目の前のマンションを指差した。

「「えっ!」」

「駅から徒歩3分。」

近すぎでしょっ!
歩いて3分もかかるかな…

「近い…というか、すごい、ですね…」

「すごい?」

「はい…素敵すぎる立派なマンションですね。しかも、コンビニが隣…」

「あっはっは、そうそう、あのコンビニが決め手。毎日通ってるからね。」

あっという間にマンションに着いて、オートロックのドアを通って、エントランスに入ると、美怜の目が更に輝く。
確かに、キョロキョロしてしまうレベル。
下世話だけど…星さん、お給料いくらもらっているんですか!?

エレベーターに乗って5階で降りて、星さんのお家に着いた。
鍵を開けた星さんが『どうぞ』と言ってくれたので、美怜に続いて私も中に入った。

「スリッパ、そこのヤツ、適当に使って?」

「おじゃましまーす。」

美怜、楽しそうだな。
っていうか、嬉しそう。
そんな美怜を見て、思わず顔が緩んでしまう。

「どうしたの?」

「いえ…あんなにウキウキしてる美怜がかわいいなと思って…」

「ははっ、あんなに分かりやすいのにね。ほら、入ろ?」

「あ、おじゃまします。」

一ノ瀬さんに促されて、星さんのお家に足を踏み入れた。
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