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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
これは、梅干し…?
小さく切られた蒸しダコに刻んだ梅と大葉を和えたおつまみだった。

「知花ちゃん、いい嫁になるな。」

キッチンの方を見ながら、星が笑っている。

「まぁ、天然って言っても、度が過ぎなきゃかわいいもんだろ?」

「……まぁな。」

若干、度が過ぎてる気もするけどね…

「ふっ、なにそれ。そんなに放っておけない?」

「…うるさいよ。」

目の前で楽しそうに笑う星を睨みながら、ビールを口にした。

「星さーん!カセットコンロってあります?」

「…あ。そう言えば、ないわ!」

ないのかよ…。
みんなで鍋だぞ!?
まぁ、うちにもないけれど…。

「じゃあ、こっちで火を入れて、食べ頃になったらダイニングに持って行けばいいですか?」

「そっか、そうしてくれる?ありがとう。」

会話がなくなり、キッチンから聞こえてくる音だけがリビングに響いた。
野菜を切る音、洗い物をする水や食器の音、たまに聞こえてくる知花ちゃんと美怜ちゃんの会話。

「なんか不思議だな。自分ちで、俺はリビングにいるのに、キッチンから料理をする音が聞こえてくるなんて。」

沈黙を破った星の言葉に驚いた。

「じゃあ、"そういう人"を作ればいいだろ。いつまでも女は面倒だって言ってないでさ。」

「不思議だって言っただけだろ。これが毎月毎週になると俺は嬉しくないの。」

はぁ…これは美怜ちゃん、苦労するわ。
他に言い方があるだろう!
協力するって言った手前、上手くいってもらいたいんですけど…。

祐side 終わり
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