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第6章 恋愛は癒し？

「星さーん！火が通ったので、お鍋はダイニングのテーブルに持って行けばいいですかー？」

美怜の声を聞いて、星さんがキッチンに来た。

「あぁ、ありがとう。重いだろ？持ってくよ。」

私は美怜と星さんの会話を聞きながら、包丁やまな板などを洗っていた。

「お願いします。じゃあ、鍋敷きありますか？」

「あ。……ないわ。」

「ふふふ、じゃあ、雑誌かタオルでもいいですか？なるべく汚れても構わないもので。」

「うーん、じゃあ、…この雑誌敷けばいい？」

美怜と星さんはお鍋やお箸、取り皿をセッティングしてくれている。

「知花ちゃん、おつまみありがとね。一度下げておく？」

一ノ瀬さんがリビングのテーブルを簡単に片付けて、おつまみのお皿を持って、キッチンに入ってきた。

「知花ちゃんたちも今から飲む？」

「あ、はい、そうですね。おそらく…」

「じゃあ、鍋のところに置いといていい？」

「あ、ありがとうございます。」

新しくお酒を用意して、四人で乾杯をして、食事がスタートした。
美怜がお鍋の蓋を開けると美味しそうな香りの湯気が広がった。

「すげー。鍋もすげー！キレイだな。」

お鍋は、具材の切り方や入れ方、彩りがキレイでホントにお店のメニュー写真のようで、崩すのがもったいないほどだった。

「うん。お店みたい。」

「あー、良かったです。蓋を開ける瞬間、緊張しましたー！」

星さんと一ノ瀬さんに褒められた美怜が嬉しそうに微笑んで、菜箸でお皿に取り分けている。