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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
みんなでお鍋を囲んで、会話をしながら食事をするのって、こんなに楽しいものなんだ。
お酒も進むし、笑いが止まらなかった。

「外食もいいけど、こういうのもいいね。」

「私と知花はほとんどの週末、二人でこんな風に家飲みしてますよ。たまに琴莉もいますけど。」

「なるほどね。料理が出来ると、人呼んで家飲みも楽しめるんだな。」

美怜と星さんもこうやって見ると、お互いに楽しそうで、会話も弾んでいるし、上手くやれそうなのに。
美怜はそれ以上は踏み込まないし、星さんは相変わらず読めないし…
うーん、なにかいいきっかけはないかな…

「何か考え事?」

「え?あ、いえ。考え事というか…その、お似合いなのにな…って…」

お鍋を挟んで向こう側の二人に聞こえないように、一ノ瀬さんに呟いた。

「うん、そうなんだけど…正直、男の方に全くその気がないんだよね。」

「やっぱり…そうですか。」

なんとかしてあげたいんだけどな…

「コンビニに買い物に行こうか?」

「えっ?」

一ノ瀬さんの突然の提案に驚いたけど、美怜の事を考えてくれているみたいで、私は了承した。

「ね。鍋もほとんどの食べ終わったし、俺たちコンビニに行って来てもいい?」

「は?いいけど、今から?」

「うん。アイス食べたくなっちゃって、ね?」

同意を求められて、慌てて頷いて、自分と一ノ瀬さんのお皿をまとめてキッチンへ持っていった。

「あの、戻って来たら片付けしますので…」

「あ、私やっておくよ!ついでに、お鍋の〆の雑炊も作っておくね。」

美怜はそう言ってキッチンに置いてあるパックごはんを指差した。
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