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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
「辛い顔や悲しい顔はして欲しくないし、させたくないです。笑っていると嬉しいし、その時に一緒にいられたら、もっと…嬉しいです。」

「知花ちゃん…」

「ただ、一緒にいるとドキドキして落ち着かないというか…今も、ドキドキして…でも、う、嬉しくて、安心するし…」

はぁ、そうか、天然だった。
でも、ヤバイな。
知花ちゃんの言葉が嬉しくて顔がニヤけてしまう。

「それって…俺が好きって事?」

「へっ!?……えっ、あのっ…」

「俺といると、ドキドキする?胸が苦しくて、ドキドキするの?」

「……はぃ…」

「それは、俺の事が好きって事でいい?」

「え…えっと、…いっ…ぃいの…?え……?」

「ふふっ、いいことにして欲しいな。」

返事は急がないと言っておきながら呆れるな。
何度抱き締め直しても、愛しい気持ちが収まらない。
相変わらず、ちっちゃくて、ふわふわしてて、かわいいな。

「好きだよ、知花ちゃん。俺を頼って、俺に甘えて、ずっと俺にドキドキしてて。」

「…はい。」

………。
"はい"って…言ったよね。
え…、了承の"はい"だよね?
いいの?ホントに?

ポーンという電子音が聞こえて、目の前のエレベーターが開いた。
そして…エレベーターの中の星と目が合った。

「あ…」

思わず漏れた俺の声に知花ちゃんが顔を上げる。
星が思いっきり顔を反らして、声を殺して笑い出した。
そうだ、エレベーターを降りてから、マンションを出ずにずっとエントランスで話していた。
一言も発せずに星はエレベーターの扉を閉じて、戻っていった。

祐side終わり
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