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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
「美怜ちゃんがどれだけ飲んだらヤバイのか、なんとなく俺、分かってきたわ。」

「えっ…?」

「今日は、今、手に持ってるやつで終わりね?」

「えっ…、あ、はい…」

星さん、何だかんだ言って、美怜の事よく見てる。
顔を赤くして頷いている美怜を見て、なんだか私まで嬉しくなってきた。
しかも、星さんの言うことなら素直に聞くんだもん。
ちゃっかり星さんの隣に座っているし。

L型のソファーの長い方に星さんと美怜、短い方に一ノ瀬さんが座っている。
私、どこに座ればいいの…?
立ち尽くしていると、一ノ瀬さんが気付いて端によってくれた。
そのスペースに座ってみたけれど、一ノ瀬さんとの距離が近すぎて、心臓が静まらない。

「知花ちゃん?」

固まっている私に気が付いた一ノ瀬さんが、声を掛けてくれた。

「飲み過ぎた?体調悪い?」

「あ、いえっ、大丈夫です。」

「ホントに?」

「はい。少し…食べ過ぎた、だけです…」

「そう?あ、胃薬もらう?」

「ククッ、一ノ瀬、過保護だな。」

星さんが楽しそうに笑っている。
いや、美怜も一緒に。

「いやー、良かった、良かった。よし、飲め。」

意味がよく分かんないけれど、星さんは一ノ瀬さんのグラスにお酒をつぎ足した。

「星さん、何が"良かった"んですか?」

「ん?聞きたい美怜ちゃん?」

「あ、もしかして、さっき知花たちを迎えに行った時になんかありました?」

「えっ…?」

美怜の言葉に、身体に衝撃が走った。
星さん、あの時…エントランスに来たんですか?
みっ、見たんですか!?
確認しようにも、言葉にならなくて、口をパクパクさせるだけ。
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