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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
「星さん、お邪魔しまーす!」

はぁ…
なぜこんな事に…

数分前に琴莉と滝本さんが星さんのマンションにやって来て、更に賑やかになっている。
あの後、星さんが電話に出て、琴莉や滝本さんと話していたら、どういうわけか、二人も星さんちに集合することになったらしい。

「これで、帰りのタクシーの気まずさが和らいだんじゃない?」

星さんがニヤリと笑いながら、美怜に話しかけている。
なっ、そのために琴莉を呼んだんですかっ!
聞こえてますよっ!

「気まずい…?どういう事ですか?」

星さんの言葉に琴莉が反応して、更にニヤニヤした星さんと美怜がどうして気まずいのか、楽しそうに説明をし始めた。
つまり、私と一ノ瀬さんの事を話されたわけで…

「きゃーっ!知花、良かったねー!!」

話を聞いた琴莉に抱きつかれた。
そして、立派な胸元にぐりぐりと押し付けられた。

「あとで、コンビニでお赤飯買わなくちゃね!」

「あっはっは。そうだねっ!琴莉、サイコー!」

「ちょっ、苦しっ!……お、赤飯って…」

琴莉の胸から逃れ、反論しようと思い、からかっている二人を見た私は固まった。

「こ…とり…?なっ、泣いて…る?」

「ちょっとやめてよ。私も泣けてくるじゃん!」

「えっ…?美怜!やだ、二人とも…」

今度は同時に泣いている二人に抱き締められた。
からかわれていたけど、こんな風に泣かれると反論なんて出来ない。

「あぁ、私の知花がー!寂しいー!!」

「ダメっ!知花は私のだもん!」

どうして琴莉も美怜も泣きながら怒ってるのっ!
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