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この出会いは…
第6章 恋愛は癒し?
一ノ瀬さんは『良かった』と微笑んで隣に座った。
リビングに背を向けて並んで座っている形だ。
「顔赤いけど、お酒飲み過ぎた?平気?」
「大丈夫です。今はお茶しか飲んでませんし。」
笑って答えた私に、一ノ瀬さんも安心した顔をした。
会社の話や洋服、買い物をしていた時の時計の話など、たわいもない事をはなしていると、リビングから『おぉ』とか『わぁっ』とか声が聞こえてきた。
「なっ何でしょう?」
「星のあの顔はイヤな予感しかしないな…」
同時に振り返った一ノ瀬さんがため息をつく。
私も…美怜と琴莉のあの目の輝き方にイヤな予感しかしないよ…
案の定、聞こえてきた話は…
「やるわね。知花も一ノ瀬さんも。」
「でも、ハグだけ?」
「俺が見たのはね。ククッ、キスくらいはしてたかもよ?」
しっ、してませんよっ!
深いため息をつきながらリビングに背を向け、頭をコツンとテーブルにつけた。
「まぁ、あれは俺の暴走のせいか…ごめんね?」
謝りながら私の頭をポンポンしている一ノ瀬さんが、私と同じようにテーブルに突っ伏して、顔だけこちらに向けた。
私も一ノ瀬さんを覗き見ていたから、二人でテーブルに頭を預けながら見つめ合う状態になってしまった。
はっ、恥ずかしい…!
「ふふっ、テンパりだした?」
「いっ、いいえ!?」
「ふーん。じゃあ…」
一ノ瀬さんは身体を起こして、頬杖をついて、少し上から見下ろすような体勢になって呟いた。
「……キスしちゃおっかな。」
リビングに背を向けて並んで座っている形だ。
「顔赤いけど、お酒飲み過ぎた?平気?」
「大丈夫です。今はお茶しか飲んでませんし。」
笑って答えた私に、一ノ瀬さんも安心した顔をした。
会社の話や洋服、買い物をしていた時の時計の話など、たわいもない事をはなしていると、リビングから『おぉ』とか『わぁっ』とか声が聞こえてきた。
「なっ何でしょう?」
「星のあの顔はイヤな予感しかしないな…」
同時に振り返った一ノ瀬さんがため息をつく。
私も…美怜と琴莉のあの目の輝き方にイヤな予感しかしないよ…
案の定、聞こえてきた話は…
「やるわね。知花も一ノ瀬さんも。」
「でも、ハグだけ?」
「俺が見たのはね。ククッ、キスくらいはしてたかもよ?」
しっ、してませんよっ!
深いため息をつきながらリビングに背を向け、頭をコツンとテーブルにつけた。
「まぁ、あれは俺の暴走のせいか…ごめんね?」
謝りながら私の頭をポンポンしている一ノ瀬さんが、私と同じようにテーブルに突っ伏して、顔だけこちらに向けた。
私も一ノ瀬さんを覗き見ていたから、二人でテーブルに頭を預けながら見つめ合う状態になってしまった。
はっ、恥ずかしい…!
「ふふっ、テンパりだした?」
「いっ、いいえ!?」
「ふーん。じゃあ…」
一ノ瀬さんは身体を起こして、頬杖をついて、少し上から見下ろすような体勢になって呟いた。
「……キスしちゃおっかな。」