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この出会いは…
第7章 恋敵とないものねだり
「一ノ瀬さんに何か言い寄ってるんですか?」
「いっ、言い寄って…なんか…」
怖いよ!
じっと睨むように見られている。
「まさか付き合ってないですよね?一ノ瀬さんと。」
……っ!
どうしよう。
この前、付き合ってないって言っちゃったような…
どうしよう。どうしよう。
「そういうことは、一ノ瀬本人に聞いたら?」
困って黙り込んで俯いていたら、呆れたような男の人の声が降ってきた。
「ほっ、星さん…」
顔を上げて驚いた。
めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をして立っている。
「君こそ、一ノ瀬の事好きなの?俺、仲良いから伝えといてあげようか?」
ニッコリ笑ってはいるんだけれど、目が怖い。
「なっ、なんですか、いきなり!」
いきなり話に入って来られて、一ノ瀬さんの後輩の女の人が焦っている。
「な?やっぱ、そういうのって直接本人に言ったり、聞いたりした方がいいだろ?この子に探りをいれなくても。」
「なっ…!あなた、いいわね。毎回いろんな人に助けられてっ!」
顔を赤くしてそう言い捨てて、その女の人は去っていった。
「あの…ありがとうございます。」
女の人が見えなくなって、私は星さんにお礼を言って、カップを持ちながら席の方へ歩いて行こうとした。
「ねぇ、毎回って?…前にもあったの?一ノ瀬は知ってるの?」
あ…さすがに星さんは鋭いな。
「あの…一ノ瀬さんには言わないでください。」
出来るだけ笑って明るく答えたつもり。
「いや、そういう訳には…」
「だっ、大丈夫ですから!私は!」
「いっ、言い寄って…なんか…」
怖いよ!
じっと睨むように見られている。
「まさか付き合ってないですよね?一ノ瀬さんと。」
……っ!
どうしよう。
この前、付き合ってないって言っちゃったような…
どうしよう。どうしよう。
「そういうことは、一ノ瀬本人に聞いたら?」
困って黙り込んで俯いていたら、呆れたような男の人の声が降ってきた。
「ほっ、星さん…」
顔を上げて驚いた。
めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をして立っている。
「君こそ、一ノ瀬の事好きなの?俺、仲良いから伝えといてあげようか?」
ニッコリ笑ってはいるんだけれど、目が怖い。
「なっ、なんですか、いきなり!」
いきなり話に入って来られて、一ノ瀬さんの後輩の女の人が焦っている。
「な?やっぱ、そういうのって直接本人に言ったり、聞いたりした方がいいだろ?この子に探りをいれなくても。」
「なっ…!あなた、いいわね。毎回いろんな人に助けられてっ!」
顔を赤くしてそう言い捨てて、その女の人は去っていった。
「あの…ありがとうございます。」
女の人が見えなくなって、私は星さんにお礼を言って、カップを持ちながら席の方へ歩いて行こうとした。
「ねぇ、毎回って?…前にもあったの?一ノ瀬は知ってるの?」
あ…さすがに星さんは鋭いな。
「あの…一ノ瀬さんには言わないでください。」
出来るだけ笑って明るく答えたつもり。
「いや、そういう訳には…」
「だっ、大丈夫ですから!私は!」