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この出会いは…
第7章 恋敵とないものねだり
翌日、私は朝から頭をフル回転させて、お昼に会う約束をした女の人に、何を、どのように、どんな順番で話をするかを考えていた。
朝の通勤時に、美怜に不審がられたけれど、なんとかごまかした。
そんな風に一生懸命考え事をしていたら、午前中があっという間に過ぎてしまった。
そう、もう約束の時間が迫っている。
デスクを簡単に片付けて、エントランスに向かった。
あの女の人もよく分かっている。
社食ではいろいろと話難いし、人目があるからと、"エントランスで待ち合わせ"なのだろう。
ということは、話は社外でするって事だよね。
アレコレ考えながらエントランスに着いた。
時間は12時27分。
周りを見渡してもまだあの女の人はいない。
入り口付近のガラスの壁に背中を預けて、待つ事にした。
心臓が跳ねる。
会う前からこんな事じゃ、会ってしっかり話が出来るのか。
ただでさえ、相手は弁が立つのに…
ドキドキしながら、腕時計の針が12時40分を指しているのを確認していた時、足音が近づいてきた。
「ごめんなさい。遅れました。」
「いえっ…お忙しいところ、す、すみません。」
「お昼休憩といっても、あまり時間はないので、向かいのカフェでもいいですか?」
「あ、はい。構いません。」
そう答えると、二人でエントランスを出て、会社の向かいにあるカフェに向かった。
朝の通勤時に、美怜に不審がられたけれど、なんとかごまかした。
そんな風に一生懸命考え事をしていたら、午前中があっという間に過ぎてしまった。
そう、もう約束の時間が迫っている。
デスクを簡単に片付けて、エントランスに向かった。
あの女の人もよく分かっている。
社食ではいろいろと話難いし、人目があるからと、"エントランスで待ち合わせ"なのだろう。
ということは、話は社外でするって事だよね。
アレコレ考えながらエントランスに着いた。
時間は12時27分。
周りを見渡してもまだあの女の人はいない。
入り口付近のガラスの壁に背中を預けて、待つ事にした。
心臓が跳ねる。
会う前からこんな事じゃ、会ってしっかり話が出来るのか。
ただでさえ、相手は弁が立つのに…
ドキドキしながら、腕時計の針が12時40分を指しているのを確認していた時、足音が近づいてきた。
「ごめんなさい。遅れました。」
「いえっ…お忙しいところ、す、すみません。」
「お昼休憩といっても、あまり時間はないので、向かいのカフェでもいいですか?」
「あ、はい。構いません。」
そう答えると、二人でエントランスを出て、会社の向かいにあるカフェに向かった。