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この出会いは…
第7章 恋敵とないものねだり
「ホント、…笑えてくるわ。」
あれ…、なんかトーンダウン、した?
もしかして、ホントは…
黙り込んでしまった田邊さんを見て、胸がぎゅっと苦しくて、痛くなった。
「…わ、たしは、田邊さんが羨ましい、ですけど…」
田邊さんの身体がピクッと反応した。
「……嫌味?」
「ちっ、違います!その…仕事で、実力で、一ノ瀬さんの役に立てて、信頼を得ている貴方が羨ましいです。」
「なっ…!」
「同業他社の動向や消費者のニーズを知る為のマーケティングや営業経験も私にはないので…そのスキルがある田邊さんが…羨ましいです。」
少しずつ落ち着いてきたバクバクの心臓を更に落ち着かせるために、すでにぬるくなりかけているカフェラテを口にした。
「仕事柄…プレスリリースする際に、どの部署の誰が携わっている案件かもよく目にします。」
「…だから?」
「田邊さんの名前もよく目にします。だから、貴方が仕事の出来る人だということも分かります。」
「だっ、だから何よ?」
「貴方の…コミュニケーション能力やプレゼン能力も…羨ましいです。」
「あの、さっきから何なの?結局、だから諦めてくれって事が言いたいの?」
田邊さんが再びヒートアップしてきて、声が大きくなる。
私は…冷静にならなくちゃ。
「理想というか、私は田邊さんの様な人になりたいなって思っていたんです。」
あれ…、なんかトーンダウン、した?
もしかして、ホントは…
黙り込んでしまった田邊さんを見て、胸がぎゅっと苦しくて、痛くなった。
「…わ、たしは、田邊さんが羨ましい、ですけど…」
田邊さんの身体がピクッと反応した。
「……嫌味?」
「ちっ、違います!その…仕事で、実力で、一ノ瀬さんの役に立てて、信頼を得ている貴方が羨ましいです。」
「なっ…!」
「同業他社の動向や消費者のニーズを知る為のマーケティングや営業経験も私にはないので…そのスキルがある田邊さんが…羨ましいです。」
少しずつ落ち着いてきたバクバクの心臓を更に落ち着かせるために、すでにぬるくなりかけているカフェラテを口にした。
「仕事柄…プレスリリースする際に、どの部署の誰が携わっている案件かもよく目にします。」
「…だから?」
「田邊さんの名前もよく目にします。だから、貴方が仕事の出来る人だということも分かります。」
「だっ、だから何よ?」
「貴方の…コミュニケーション能力やプレゼン能力も…羨ましいです。」
「あの、さっきから何なの?結局、だから諦めてくれって事が言いたいの?」
田邊さんが再びヒートアップしてきて、声が大きくなる。
私は…冷静にならなくちゃ。
「理想というか、私は田邊さんの様な人になりたいなって思っていたんです。」