この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この出会いは…
第8章 彼の家
振り向いた先には、細身の黒のスェットパンツにボーダーのロンT、グレーのカーディガンを羽織った一ノ瀬さん。
部屋着までおしゃれだった。

「あっ、じゃっ、じゃあ…チキンをオーブンから出して、このお皿に盛り付けてくれますか?」

私の言葉にニコリと頷いて、キッチンに入って来た。

「いい匂い!」

オーブンを開けた一ノ瀬さんが呟いた。
私も温まったシチューを盛り付けて、パンと一緒にダイニングに運んだ。

「片付けは後にして、先に食べようか?」

料理を全て並べていると、一ノ瀬さんがワイングラスを持ってキッチンから出てきた。
一ノ瀬さんがワインを開けてくれたので、私はダイニングの席についた。
乾杯をして、一ノ瀬さんが食べ始めるのをじっと見守りながら、キッシュを切り分ける。

「美味しい。」

次々と料理に手を伸ばして食べてくれているので、シチューとサラダ、チキンは合格みたいだった。
キッシュを小皿に乗せて、一ノ瀬さんに差し出す。

「うん、どれも美味しい。ありがとう。」

キッシュを食べた後に、そう言って笑ってくれたから、やっと緊張が解けた。
私も料理に手を伸ばして食べ初めて、一ノ瀬さんが『美味しい』と言ってくれる度に幸せな気分になった。
一ノ瀬さんは、どの料理もパクパクと食べ続けて、完食してくれた。
口に合ったみたいでホントに良かった…

「片付けは俺がやるから、ソファーでゆっくりしてて?」

そう言ってキッチンから追い出され、ダイニングのテーブルもきれいにしてしまったので、お言葉に甘えて、ソファーに座った。
やる事がなくなってしまうと、部屋に二人きりという状況を再認識してしまって、心臓が慌ただしくなる。
/459ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ