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この出会いは…
第8章 彼の家
祐side↓

俺に抱き締められて固まっていた知花ちゃんの身体の力が、だんだんと抜けていく。
慣れてきたのかなとも思っていたけれど、違うな。
俺に背中からもたれてきた。
これは、完全に…寝たな。
ぎゅっと抱き締め直しても、身体が強張ることはない。

「知花ちゃん…?」

上半身を少しひねって、顔を覗く。
スースーと規則正しい寝息が聞こえてくる。
もう、帰す気がなくなった。
身体を揺すって耳元で話しかける。

「…知花ちゃん。」

「ぅ、ん―――…?」

膝の上で横向きになるように知花ちゃんを座らせ直すと、そのまま俺にしがみついてくる。
完全に寝ぼけていて、状況が分かっていない。

「…このまま寝る?お風呂入る?」

「ん…こ、の…まま…」

うん、このまま、ね…
無防備過ぎる姿に苦笑いして、抱き寄せて頭に触れると、知花ちゃんが少し微笑んだ。
耳を済ましても聞こえてくるのは寝息だけ。
でも、時々、ぎゅっと手に力が入る。
そんな事が嬉しいなんて、ホントに俺はどうかしている。

男が苦手だった数ヵ月前を思えば、最近は心を開いてもらえている実感はあったけれど、ここまで安心しきった顔をされるのもな…

このままとは言われたけれど、ホントにこのままじゃダメだろう。
風邪を引いても困るし、どうしようか。
ただ、俺にしがみついて寝息をたてる知花ちゃんを見ると、もう少しこのまま…と思ってしまう。

知花ちゃんの寝息と鼓動を感じながら、いつの間にか俺も意識を手放していた。

祐side 終わり
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