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この出会いは…
第8章 彼の家
あっ、…落ちる?
頭の片隅で異変を察知した。
何かに抱えられながら、身体がグラリと揺れた。
そう思った次の瞬間には、身体ごと横にドサリと倒れた。
その衝撃で意識がぼんやりと戻ってきた。
せっかく暖かくて幸せな夢を見ていたのに、もう思い出せない。

「…いっ、てて。……知花ちゃん?」

正面から聞こえてきた男の人の声に、一瞬で覚醒した。
同時に目を開けて、飛び込んできた状況にパニックになった。
私は、一ノ瀬さんに抱き締められながら、ソファーで横になって寝ていた。
あまりの衝撃に言葉が出ないし、身動きも出来ない。

「起きた?…ごめん、俺も寝てた。」

「…………あのっ。」

あの…、なんて言うのが正解なんでしょう…
私、寝てた、んだよね?
またしても寝オチ…
いや、そんなかわいいものじゃないっ。

「すみませっ…!!」

急いで起き上がって謝って、時計を見る。

「い、1時…」

嘘でしょ…?
血の気が引くっていうのはこういう事だ。
身体全体がいきなり冷たくなった。

「とりあえず…お風呂用意するから、入ったら?」

「……え?」

「こんな時間に一人では帰しません。」

ピシャリとそう言われて、言葉に詰まった。
うぅ…どうしよう。
何も言えずに、一ノ瀬さんを見ていたら、私の視線に気付いてフッと笑った。

「うそ。強要はしないよ。帰るならタクシーで一緒に知花ちゃんちまで行って、戻ってくればいい。」

そう言って頭をくしゃくしゃされたけれど…

「それはっ、さすがに申し訳ない…です…」
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