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この出会いは…
第8章 彼の家
祐side↓
ソファーだし、こたつ布団一枚だし、寝心地が悪いのもあるが、大きな理由はそれじゃない。
寝室に知花ちゃんがいる。
それだけで、柄にもなく緊張して、眠れない。
だから、寝室のドアが開いて、廊下を歩いてくる音がした時から、気付いていた。
リビングのドアが開く音が聞こえて、とっさに寝たフリをしてしまった。
近寄ってくる気配に心臓が跳ねる。
しんと張りつめる空気に喉を鳴らしそうになる。
何しに来たんだ?
そう思った次の瞬間、布団を剥がされた。
……は?えっ?
予想外の出来事に目を開きそうになった。
誘ってるのかと思うところだけど、知花ちゃんに限ってそれはない。
冷静になれと言い聞かせていたら、今度は何かを掛けられた。
あれ、毛布…か?
あぁ、そういう事か。
毛布の上にこたつ布団を掛けようとしている知花ちゃんが簡単に想像できて、目を開けて声をかけた。
「何してるの?」
案の定、こたつ布団を手にした知花ちゃんがソファーの横で慌て出す。
毛布を持って寝室に戻るように言ってもなかなか首を縦に振らない。
『早く戻らないと一緒に寝るよ?』とか言ったら、テンパるのかな。
いや…今一緒に寝ると、なんとなく俺がヤバイ気がする。
自分の煩悩と戦いながら、知花ちゃんにかける言葉を探していたら、知花ちゃんが口を開いた。
「一ノ瀬さんが寝室で寝ないなら、私もここで寝ます!」
………え?
まさかの一言に、一瞬頭がフリーズした。
ソファーだし、こたつ布団一枚だし、寝心地が悪いのもあるが、大きな理由はそれじゃない。
寝室に知花ちゃんがいる。
それだけで、柄にもなく緊張して、眠れない。
だから、寝室のドアが開いて、廊下を歩いてくる音がした時から、気付いていた。
リビングのドアが開く音が聞こえて、とっさに寝たフリをしてしまった。
近寄ってくる気配に心臓が跳ねる。
しんと張りつめる空気に喉を鳴らしそうになる。
何しに来たんだ?
そう思った次の瞬間、布団を剥がされた。
……は?えっ?
予想外の出来事に目を開きそうになった。
誘ってるのかと思うところだけど、知花ちゃんに限ってそれはない。
冷静になれと言い聞かせていたら、今度は何かを掛けられた。
あれ、毛布…か?
あぁ、そういう事か。
毛布の上にこたつ布団を掛けようとしている知花ちゃんが簡単に想像できて、目を開けて声をかけた。
「何してるの?」
案の定、こたつ布団を手にした知花ちゃんがソファーの横で慌て出す。
毛布を持って寝室に戻るように言ってもなかなか首を縦に振らない。
『早く戻らないと一緒に寝るよ?』とか言ったら、テンパるのかな。
いや…今一緒に寝ると、なんとなく俺がヤバイ気がする。
自分の煩悩と戦いながら、知花ちゃんにかける言葉を探していたら、知花ちゃんが口を開いた。
「一ノ瀬さんが寝室で寝ないなら、私もここで寝ます!」
………え?
まさかの一言に、一瞬頭がフリーズした。