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この出会いは…
第9章 彼の家族
「で、早く支度しろよ!」
「だから、俺は明日帰るって。」
また言い合いが始まりそうで、思わず口を挟んだ。
「あのっ、一ノ瀬さん。私、帰りますから。大丈夫ですよ?支度…してください。」
「いや、でも…」
「せっかく迎えに来て頂いたんですし。」
リビングの端に置いてあったキャリーバッグに自分の荷物を閉まって、身支度をしようとしていたら、お兄さんが口を開いた。
「あれ、その荷物。泊まるつもりだった?」
あ、バレてしまった。
一ノ瀬さんの家族に知られるなんて恥ずかしい。
「はぁ、だから帰れって言っただろ。いいよ、知花ちゃん、そのままで。俺は明日帰るから。」
いや、もうその話はしないで。
恥ずかし過ぎるからっ。
「泊まる用意があるならさ、知花ちゃんも一緒に来れば良いじゃん。」
はいっ!?
お兄さん…何を言い出すのっ!!??
固まって何も言えない私の目の前で、お兄さんが携帯を触って耳に当てた。
「もしもしー?俺。今、祐んとこ来たんだけどさー。祐の彼女も連れてっていい?」
はっ、はいっ!!!???
今、最高潮に心臓が跳ねました。
口をパクパクさせながら一ノ瀬さんを見ると、一ノ瀬さんも呆然としていた。
「おいっ!バカ、やめろって。」
すぐ我に返ってお兄さんを止めているけど、お兄さんはケラケラ笑いながら、部屋に入ったら私がいたということから全てを話してしまった。
「はいよ。ほんじゃーまた、後で。」
笑顔で電話を切って『大歓迎みたいよ?』とニヤニヤした。
「だから、俺は明日帰るって。」
また言い合いが始まりそうで、思わず口を挟んだ。
「あのっ、一ノ瀬さん。私、帰りますから。大丈夫ですよ?支度…してください。」
「いや、でも…」
「せっかく迎えに来て頂いたんですし。」
リビングの端に置いてあったキャリーバッグに自分の荷物を閉まって、身支度をしようとしていたら、お兄さんが口を開いた。
「あれ、その荷物。泊まるつもりだった?」
あ、バレてしまった。
一ノ瀬さんの家族に知られるなんて恥ずかしい。
「はぁ、だから帰れって言っただろ。いいよ、知花ちゃん、そのままで。俺は明日帰るから。」
いや、もうその話はしないで。
恥ずかし過ぎるからっ。
「泊まる用意があるならさ、知花ちゃんも一緒に来れば良いじゃん。」
はいっ!?
お兄さん…何を言い出すのっ!!??
固まって何も言えない私の目の前で、お兄さんが携帯を触って耳に当てた。
「もしもしー?俺。今、祐んとこ来たんだけどさー。祐の彼女も連れてっていい?」
はっ、はいっ!!!???
今、最高潮に心臓が跳ねました。
口をパクパクさせながら一ノ瀬さんを見ると、一ノ瀬さんも呆然としていた。
「おいっ!バカ、やめろって。」
すぐ我に返ってお兄さんを止めているけど、お兄さんはケラケラ笑いながら、部屋に入ったら私がいたということから全てを話してしまった。
「はいよ。ほんじゃーまた、後で。」
笑顔で電話を切って『大歓迎みたいよ?』とニヤニヤした。