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この出会いは…
第9章 彼の家族
「遥(はるか)、お前は兄貴と一緒だな…」
一ノ瀬さんが呆れて呟いた。
「はぁ?なによ、それ…」
「あっはっはっ。さっき俺も同じ事聞いたんだよ!」
「あぁ、そうなの。で?いくつなの?職場恋愛?」
妹さんがニヤニヤしながら質問を止めない。
お兄さんも隣に来てニヤニヤする。
「えっと…23歳です。会社は一ノ瀬さんと同じですが、職場は違い…ます。フロアが違うというか…私は広報部なので…」
「祐兄、若い子捕まえたのね!私より年下じゃん!で?で?出会いは?」
「お前はもう、喋るな。知花ちゃん、相手にしなくていいよ。」
「広報に配属されるの分かるわ~納得。で?祐といつから付き合ってんの?」
「お前ももう、喋るな。知花ちゃん、こっち、座んな。」
一ノ瀬さんに促されて、ダイニングからリビングのソファーに移動する。
でも、ここにはお父さんがいらっしゃるから、これはこれで辛い。
「たぁーくん、お絵描きしよ?」
柚ちゃんが色鉛筆とノートを持って、一ノ瀬さんのところに来た。
「たぁーくんは青ね。ちーちゃんは黄色。おじーちゃんはー、赤!」
ちーちゃん…?
黄色の色鉛筆を渡されているから、私の事?
柚ちゃんは一ノ瀬さんの膝の上に座って、テーブルに広げたお絵描きセットに向かって、ニコニコしながら絵を描いている。
お父さんもその様子を微笑ましく見ていて、時折話し掛けては嬉しそうにしていた。
柚ちゃんは人見知りせず、私にも話し掛けてくれて、一ノ瀬さんも楽しそうで、みんなでお絵描きに夢中になった。
一ノ瀬さんが呆れて呟いた。
「はぁ?なによ、それ…」
「あっはっはっ。さっき俺も同じ事聞いたんだよ!」
「あぁ、そうなの。で?いくつなの?職場恋愛?」
妹さんがニヤニヤしながら質問を止めない。
お兄さんも隣に来てニヤニヤする。
「えっと…23歳です。会社は一ノ瀬さんと同じですが、職場は違い…ます。フロアが違うというか…私は広報部なので…」
「祐兄、若い子捕まえたのね!私より年下じゃん!で?で?出会いは?」
「お前はもう、喋るな。知花ちゃん、相手にしなくていいよ。」
「広報に配属されるの分かるわ~納得。で?祐といつから付き合ってんの?」
「お前ももう、喋るな。知花ちゃん、こっち、座んな。」
一ノ瀬さんに促されて、ダイニングからリビングのソファーに移動する。
でも、ここにはお父さんがいらっしゃるから、これはこれで辛い。
「たぁーくん、お絵描きしよ?」
柚ちゃんが色鉛筆とノートを持って、一ノ瀬さんのところに来た。
「たぁーくんは青ね。ちーちゃんは黄色。おじーちゃんはー、赤!」
ちーちゃん…?
黄色の色鉛筆を渡されているから、私の事?
柚ちゃんは一ノ瀬さんの膝の上に座って、テーブルに広げたお絵描きセットに向かって、ニコニコしながら絵を描いている。
お父さんもその様子を微笑ましく見ていて、時折話し掛けては嬉しそうにしていた。
柚ちゃんは人見知りせず、私にも話し掛けてくれて、一ノ瀬さんも楽しそうで、みんなでお絵描きに夢中になった。