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この出会いは…
第10章 乗り越えたいモノ
その後は、たこ焼きを作り始めたところで星さんが合流して、みんなでわいわい食べながら、滝本さんのドイツでの話を聞いて笑った。

「はい、これ。ドイツ土産。」

食事や話が一段落した時、滝本さんが私たちの前に紙袋を置いた。

「えっ!いいんですかっ?あっ!ミ◯カのチョコレート!嬉しいっ!!!」

美怜が紙袋を覗いてはしゃぎ出す。

「ホントだー!きゃーっ!ハ◯ボーもいっぱい!知花、見て!」

「わぁ、いっぱい!紅茶もっ?おしゃれでかわいい…」

お菓子の他にハーブーティーやフルーツのフレイバーティーが入っていて、定番だけど、セレクト内容がさすが滝本さんだなと、お礼を言いながら思った。

やっぱりみんなで集まる時に滝本さんがいるかいないかは重要だ。
琴莉とのやり取りを聞いているだけでも楽しいし、私たち三人がそうであるように、滝本さん達も三人揃っていないとバランスが悪い気がする。
今日のこのパーティーで改めてそう思ったし、滝本さんの琴莉への想いが早く素敵な形で叶うといいと思った。

ダラダラ食べて、ダラダラ飲んでいたので、お腹はいっぱいで、ほどよく酔っ払った。
片付けをしていると、美怜と琴莉が思い付いたように口を開いた。

「知花、もう帰ってもいいわよ?」

「そうね、後は私たちがやっておくから。」

美怜と琴莉の笑い方…
あぁ、もうまた、悪ふざけが始まる。
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